trippin'!


trippin'!ジャケット
butagami records 6th album
trippin'!


1. 少しだけの勇気
2. ディストピア
3. trippin'!
4. 早く来てよ!
5. I'll never forget you

全曲クロスフェードデモ

all song vocals programmed by butagami using VOCALOID2 Kagamine Rin/Len

all songs written,arranged,programmed by butagami


初頒布:コミックマーケット73(2007年12月 31日)

あきばお〜様に委託中


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楽曲解説
 あれだけ女っ気のなかったbutagami recordsが前作next generationでVOCALOID2初音ミクの恩恵を受けて突然のギターの音を中心とした音作りのポップ路線にしゃしゃり出ました。本作で は全曲のメインボーカルを初音ミクから変わって鏡音リンで打ち込み、ギター の音を重視すると言うよりリズムトラックの聴かせ方、特にドラムに重きを置いて制作したつもりです。また、アイドルポップを基本として曲作りをしていた前 作と違い、よりわたくしbutagamiの好みの色を濃くしたアルバムとなっています。
 それでは各楽曲の解説やちょっとした小話などをし ていきます。前回同様、打ち込みの用語など出てきますが、なんとなく流してやってください。


1. 少しだけの勇気

 前作あれほど多かった生音またはそれに準ずるギターやドラムの音も使っていない、波形をいじることから生まれたアンリアルなシンセ音でできている超スト レートのテクノなガールズポップ(大げさな言い方だな)。メロディもオケも奇をてらわず、今作中で最もキャッチーに仕上げました。シンセはKORG Legacy Collectionを中心に選んで鳴らしました。ただ、フリーソフト大好きな自分らしく、使ったシンセの半分はフリーソフトです。曲中で特に重要なチー プなピアノ音はOatmeal、イントロと間奏を彩る2種のリード音、パッド音はsynth1です。しかもノーエフェクト。ドラムスの音はほぼ全部がロー ヤリティーフリーのそこらに転がってた3つのドラムループを切り刻み、エフェクトを掛けて再構成したものを使っています。イントロのリバースシンバル、 ドーンってリバーブの深いキック音とclap音(拍手みたい な音、Bメロで左右に動いて鳴ってるやつ)だけがドラムループ以外から持ってきた音です。そのclapとclosed hihatの動きは特に気に入ってます。エフェクトの使い方や打ち込み方など自分の持っているトリッキーなギミックを惜しげもなく使いまくりました。
 また、この曲は自分としては珍しい作曲方法で作りました。自分の歌物を作るパターンは、まず印象的なイントロを考え、その後に全体のコード進行を考えて 他の音の肉付けをして、最後にメロディを考えるというパターンが一般的なのですが、この曲の場合、AメロとBメロまではいつも通りコード進行から考えたの ですが、サビはまずメロディを打ち込んでからコード進行を決めました。途中からやり方が変わる作曲の仕方は自分としては非常に珍しいです。
 それと実はこの曲は本作中で一番さっさとできた曲だったりします。こういった恥ずかしいくらいキラキラした超ポップ曲は今までは作りませんでしたが、も うちょっとやってもいいかなと思いました。


2. ディストピア

 1曲目のキャッチーさからすごい落差のあるドロドロした曲。光ある所影あり、butagami recordsのアルバムは必ずこういったダウナーな曲が入ってるのが特徴と言うかむしろ生き様ですのでこういう曲調が嫌いな方はどうかお許しください。 今作は未参加のうちのサポートベーシストのthe neighborhood氏にもこういう曲は苦手だと言われましたw
 しかし音作りは今までのシンセ音中心のダウナー系の曲と違い、2種のギターが中心の(偽)生音のダウナーソングとなってます。ただ、1番終了後からのや やこしいディレイとフィルター、変態シンセアルペジオ、気持ち悪く変化するパッドなどbutagamiの超自己満足満載です。そうそう、ベースはただのサ イン波です。
 あと、この曲のメロディを耳コピしてみてください。全部の音が白い鍵盤だけで弾けます。Am(イ短調)の曲でどこも半音上がったり下がったりしてませ ん。自分の曲としては珍しいです。つーか多分初めてです。
 歌詞の世界観は2ndアルバム、「Mind our future」「ruin」のものを引き継 ぐ、化石燃料が枯渇しかけたころの残り資源を争って起こった核戦争直後という設定の近未来の世界です。しかし、内容的には食品偽装など私利私欲のためには 誰がどうなろうが関係ない、人を騙すことをまったくいとわないということが目立った2007年のものですね。正直に、本気で働いてる人が損をする世の中に はなって欲しくないものです。


3. trippin'!

 まぁ暗い話はこれくらいにして時には全部忘れて知らないところに旅に出て本能の赴くままに過ごしましょう!そんな曲がこのtrippin'!です。テン ションの高い人間の鼓動のような重い4つ打ちのハウスビートに載せて爽快感や清涼感を重視したメロディをちょいハスキーな鏡音リンボーカルで打ち込みまし た。ちなみにサビでのコーラスは左側が初音ミク、右側が鏡音レンです。レンは日本語下手だけど存在感あるわー。ゾマホンみたいなやつだな。
 音的には自分の曲の中でも珍しくピアノが主役級の働きをしている曲です。ピアノの打ち込みは弾けないことも手伝って最も苦手なことなので人知れず苦労し ました。でもこの経験がこの後に作った本作の1曲目の「少しだけの勇気」に生きてるかなと思います。まだまだですがね……。ただ、サビのピアノのフレーズ はテキトーに弾いたものを1発OKしたものだったりします(少しはいじりましたけど)。
 良い音を出してるベースはKORGのPolysixです。ちなみに「少しだけの勇気」や「温かな町で」「潮鳴り」も同じシンセでベースを作ってます。 自分的にはPolysixはベース専用機になりかけてます。


4. 早く来てよ!

 アップテンポなポップロック!初めて鏡音リンのルックスを見たときにそこから思いついた曲がこの曲。某コンペに初音ミク仕様で出した曲ですが、正直全然 ミクには合いませんでしたね。こういうボーカルの”キレ”が必要な曲はリンの方が圧倒的に向いてますね。ボーカロイドの打ち込みがすんごい難しいことが玉 にキズ。
 音は全部打ち込みです。しかもギターは元フリー音源(現在は確か$10くらいで売ってたと思う)のクリーンギターの音にサウンドボードのバンドルで付い てきたアンプシミュレータのエフェクトを掛けたものと$5で買ったDirectWaveというサンプラー専用のギターのパワーコードの音源にEQとコンプ を掛けただけのものと超安上がり。ちなみにベースとドラムはフリーソフトのIndependence Freeというのを使ってます。シンセ音もおなじみのフリーソフト、synth1だし。金がたいして無くても曲は作れるのだー。
 でもthe neighborhood氏にギターとベース弾いてもらえば良かったと後悔。彼はバンドでパンクをやるような人なのでこういう類の曲は強かっただろう に……。時間無かったから仕方無いけど。


5. I'll never forget you

 最後の曲はシンセ音を排したバラード。こういった曲は何気に初挑戦。しかしながら寝ながらチバテレビのこどものじかんの6話を見て感動して、ふとんから 起き上がって一気に作った曲なんて恥ずかしくて云えない(><)とは言え、その時にできたのはメロディ、コード進行と途中までの歌詞のみでアレンジをどう しようかずっと悩んでました。コミケ前日まで頑張ってストリングスのアレンジ、バイオリンの打ち込みを試行錯誤してました。ストリングスはもっと小林武史 様バリの流麗でぐっとくるアレンジをしたいものです。ほか詳しいことは書きませんが、作り手としてこのアルバムで一番課題が多い曲です。自分の未熟さを実 感しました。
 ただ、メロディとコード進行は一番気に入ってる曲です。あ、ちなみにボーカルがリン、コーラスレンです。




 本作の制作で畑違いのジャンルに挑戦もして、また一段と成長することができたと思います。でも前作で見つけた課題を昇華しきれないものでした。数多くの 未熟さを克服し、また、もっと多くのジャンルに挑戦してよりいいものを作っていこうと思います。CDに関する感想やツッコミがありましたら、是非お気軽に web拍手やメールでお聞かせくださ い。







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