
今回のCDはbutagami
records初の女性ボーカルかつフルボーカルのCDとなりました。インストのアレンジのアルバムで始まったbutagami
recordsがオリジナルの女性ボーカルのCDを出すなんて思っていませんでした。ましてやソフトが歌うようなモノを作るなんて……。
そんなわけで今までのbutagami
recordsの今までの音楽性では考えられないような甘ったるいポップスを中心に詰め込んでみました。それでは各楽曲の解説やちょっとした小話などをし
ていきます。打ち込みの用語など出てきますが、なんとなく流してやってください。
1.
next generation
アイドルらしいキャッチーなダンスポップ。やっぱりアルバムのリードトラックはこういう明るいテンポのいい曲じゃなきゃね。ピアノの使い方とか初音ミク
さんが得意らしい90'sっぽい感じの曲調だなーと思います。曲名は「ソフトでもここまで歌える時代に来た!」ってことと、パソコンをハイスペックな物に
新調して初めて作った曲で、「これから新しい曲をいっぱい作っていくぞ!」というプライベートな事情も入ったダブルミーニングです(笑)
歌詞は一人の少女が大人になっていくという意味を込めました。なんてこと無い歌詞だけど搾り出すのに一番時間かかったなぁ。やっぱり作詞は難しい……。
強烈にコンプを掛けたVirtual
Guitarist2ってソフトのアコギやマスターにフィルターを使ったり飛び道具的なパッドの音を使ったりで音の数は実はそれほど多くないんだけど派手
めの曲になりました。間奏のオルガンなんかは例によって数回テキトーに弾いてみて一番いいテイクをとるという形で作りました。VOCALOIDがなんなの
かよくわからないまま作った曲なのであんまりボーカルは自信ありません。が、ミキシングでかなりごまかせたなwと思ってます。
2.
your traces 歌
詞
コテコテの6拍子ミディアムバラード。1曲目のnext
generationのカップリング曲のイメージで正反対の方向性の曲をと思って作曲しました。16歳という若い初音ミクさんですが、別れてもまだ未練の
ある彼のことを彼のプレゼントしてくれたトパーズの指輪を見ながらを思い出している、というちょっと大人めの歌詞の曲を歌ってもらいましたw
10年早かったかなw
音の構成は2種のギターとドラムとベースと少々のシンセアルペジオ、ストリングスのみ。歌モノ、しかもバラードとなるとこれくらいがちょうどいいです
ね。とにかくクサイくらいのオケに仕上がって割と満足してます。リズムギターにはまたもやVirtual
Guitarist2を使用。間奏のギターソロはフリーの音源をうまくエフェクトとピッチベンドを駆使してソコソコ本物に近づけて打ち込めたと思います。
ただ、ボーカルはちょっと明るく歌いすぎw ミクさんにうまく歌ってもらうのは難しいです。
3.
久しぶりに晴れた土曜日の朝
2曲目とはガラっと変わってアコギの音のキレが良い当CDで一番アップテンポな曲。M3のカタログの索引用にサークルの活動内容を表すキーワードをいく
つか登録できるんですが、そこで何を血迷ったか、渋谷系が好きとかテキトーなこと書いてしまってたので、その方向性も匂わせるような曲をと思って作りまし
た。Pizzicato
Fiveやパーフリみたいなの作りたいなーとか思いながら。……が、出来上がってみると全然そんなことないBメロにPPH
がぴったりの王道アイドルポップスになってま
した。そこにthe
neighborhood氏の1時間ほど考えて弾いてもらったアドリブなベースが炸裂してます。そんな彼からのメッセージも届いてます↓
本作中最もご機嫌でPOPな一曲でしょう。この曲のベースを弾かせていただいてます。
POP一直線の印象のこの曲では、やはりベースも直球で仕上げました。 NEIGHBORHOOD
ホント彼は短い時間でよくやってくれました!感謝!!1コーラス終わったあとの間奏でのミクさんのパパパコーラス
とソプラノリコーダーとベースの絡みはすごく気に入ってます。また、この曲はなんと言っても息継ぎの無いサビが特徴です。サビの25秒くらいほぼ息継ぎな
しは人間じゃうまく歌えないでしょう。機械だから出来るワザに耳を傾けて聴いていただきたいです。
4.
endless misery
またまた一気に方向転換。butagami
recordsお約束の民族サンプルを用いた妖しくてダウナーな一曲。エレクトロニカ、トリップホップ、インダストリアルなど数々の要素を盛り込んだ大げ
さなオケにアニメ声を載せるのはちょっと厳しかった。というわけでボーカルは歪ませて雰囲気を出しています。ここ1年で最も買ってよかったと思ってるソフ
トシンセ、PoiZoneを中心に作りました。このシンセをいじっていたら面白い音が出来たので、これで曲を作ろう!とそこからどんどん他のシンセを重ね
ていきました。作詞も含めて全工程2時間弱。このアルバムの中で最も速く出来た曲です。
5.
卒業の日
最後の曲はフォーキー・アコースティックなさわやか系卒業ソング(なんのこっちゃ)。本CD中で最もアンプラグド比率の高い曲です。私の偏見かもしれま
せんが、シンセ音を使いまくる音楽っていうのはリズムや流行のシンセ音がめまぐるしく変化していくので色褪せるのがとても早い気がします。その一方でア
コースティックな音楽は何十年、モノによっては何百年と使われてきた楽器を使って演奏されているせいか、今でも進化を続けているシンセ主体の音楽に比べて
なかなか色褪せないと思うんです。例えばビートルズの音楽は今でも十分通用しているように。そんな考え方から、10年後聴いても色褪せず、音がダサいとか
思わないような曲を作りたいと思ってこういったアコースティックを前面に出した曲を作りました(とは言え9割くらいは打ち込みですが……)。
イントロ部分と大サビ前で使われている笛は4曲目のendless
miseryの後奏で使われているものと同じだったりします。この笛は実は日本古来の龍笛という笛です。意外とポップスやピコピコした音とも相性がよくて
気に入っています。
また、この曲の2番に入ってるエレキギターのアルペジオはthe
neighborhood氏に弾いてもらいました。この曲についても彼からコメントをもらっています↓
さてこの曲ですが新たな門出とともに新たな気持で人生
をスタートさせる、何とも清々しい曲だと思います。この曲実際はかなりタイトなスケジュールで作成されておりまして、butagami氏に真夜中にたたき
起
こされて、ギターフレーズを入れたのも今では良い思い出です。 NEIGHBORHOOD
いやいや、あの0泊2日の「M3直前合宿@butagamiの部屋」ではちょっと彼にはきつい思いをさせてしまいました;それでも2番はあのフレーズが
入ることでガラっと雰囲気がよくなったと思ってます。
当初は全体的に納得のいく作品は作ったつもりでしたが、あらためて聴いてみるとアラが多いし、課題も多く見つかった制作でした。自分で見つけた課題をう
まく昇華し、これからよりいい作品を作っていこうと思っております。CDに関する感想やツッコミがありましたら、是非web拍手やメールでお聞かせくださ
い。